Cロナ2年ぶり4度目バロンドール クラブ世界王座奪回に弾み
「クラブW杯・準決勝、レアル・マドリード-クラブ・アメリカ」(15日、日産スタジアム)
サッカーのポルトガル代表FW、クリスティアノ・ロナウド(31)=レアル・マドリード=が、専門誌フランス・フットボールの2016年最優秀選手賞「バロンドール」に選出された。同誌が12日に発表した。国際サッカー連盟(FIFA)の年間最優秀選手と統一されていた13、14年も含め、4度目の受賞となった。C・ロナウドは13日、クラブW杯の準決勝に向けて、横浜市内で冒頭部分を除く非公開練習に参加。2シーズンぶりのクラブ世界王座奪回に弾みがつく受賞となった。
C・ロナウドのバロンドール受賞に、異論を挟む余地はなかった。所属するレアル・マドリード(スペイン)では、昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で得点王に輝き、優勝をけん引。今夏の 欧州選手権では主将として、ポルトガルを初優勝に導いた。C・ロナウドはフランス・フットボール誌に対して「大きな名誉。人生で最も重要な1年になった」と語った。
欧州CLは、PK戦にもつれ込んだ決勝で優勝がかかった5人目のキッカーとして決めた。欧州選手権決勝はけがで負傷交代したが、必死に仲間を鼓舞。クラブでも代表でも欧州王者に輝いた。4度目の受賞は、往年の名選手・プラティニ(フランス)、クライフ、ファンバステン(ともにオランダ)の3度を上回り、バルセロナのメッシの5度に次ぐ単独2位となった。
来日中で、日本時間13日未明に吉報を受けると、前日には「寝ずに発表の様子を見る」と話していたDFマルセロらチームメートと喜びを分かち合った。練習では各国から集まった報道陣に対応することはなかったが、卓越したボールタッチを披露するなど存在感を発揮した。
日本開催のクラブW杯でプレーするのは、初めて受賞した08年以来。8年前はクラブ世界一のタイトルも手にしたが、その再現となるか。No.1プレーヤーの一挙手一投足に大きな注目が集まる。