中村憲剛が36歳で最年長初MVP 35歳で受賞の俊輔超え
「Jリーグ・アウオーズ」(20日、横浜アリーナ)
最優秀選手賞にJ1川崎の中村憲剛(36)が選出された。13年に35歳で受賞した中村俊輔(横浜M)を超える歴代最年長受賞となった。ベストイレブンには歴代3位タイとなる6度目の選出。受賞スピーチではクラブで掃除や洗濯を担当してくれている“おばちゃん”にまで感謝の言葉を述べ、人柄をしのばせた。
今季は31試合に出場し9得点。03年のプロ入り以来所属し続けている川崎に初タイトルをもたらすために奮闘した。10月に左股関節を痛めたもののリーグ戦には出場を続け、鹿島とのCS準決勝でも途中出場で力を尽くした。敗れはしたが、鹿島ゴールに再三迫りチームを鼓舞する姿は見る者の胸を打った。
受賞スピーチでは緊張からなかなか言葉が出てこず。サポーターのかけ声で、ようやく笑顔が出た。リーグ初年度93年に三浦知良が受賞したシーンを引き合いに「カズさんがバルーンの中から、あの派手なスーツで登場したMVPに、自分がともに戦った選手・監督の皆さんに選ばれ、本当に光栄に思っています。皆さん、ありがとうございました」と喜びを語った。
そして、「この賞を受賞できたのも、今シーズン、僕がプレーしやすいようにともに戦ってくれたチームメート、ともに戦い方を考えたチームスタッフ、けがを1日でも早く治してくれようとしてくれたメディカルスタッフ。クラブを管理するチームの強化部の皆さん…」と列挙。さらに、「僕の洗濯物を洗ってくれているおばちゃん。掃除をしてくれているおばちゃん。グラウンドを管理しているおじさんの皆さん。そして、フロンターレの全てに関わってくださっている皆さんのおかげだと思っています。あらためて、ありがとうございます」と川崎に関わる全ての人たちを挙げ感謝した。
なお、ベストイレブンは以下の通り。( )内の最初の数字は受賞回数。
▽GK 西川周作(5=浦和、34試合出場、28失点)
▽DF 昌子源(初=鹿島、31試合、1得点)、槙野智章(3=浦和、29試合、3得点)、森重真人(4=FC東京、32試合、4得点)、塩谷司(3=広島、30試合、5得点)
▽MF 阿部勇樹(4=浦和、34試合、1得点)、柏木陽介(初=浦和、33試合、5得点)、中村憲剛(6=川崎、31試合、9得点)、斎藤学(初=横浜M、33試合、10得点)
▽FW 小林悠(初=川崎、32試合、15得点)、レアンドロ(初=神戸、31試合、19得点)