京都橘・岩崎散る「終わっちゃったな」 高校総体V・市船に敗れる
「全国高校サッカー選手権・1回戦、市船橋1-0京都橘」(31日、フクダ電子アリーナ)
1回戦の15試合が8会場で行われ、U-19日本代表FW岩崎悠人(3年)を擁する京都橘は、夏の高校総体王者である市船橋(千葉)に0-1で敗れた。市船橋のほかに長崎総合科学大付、滝川二(兵庫)、東海大仰星(大阪)、山梨学院、前橋育英(群馬)、鹿児島城西などが2回戦に進んだ。2回戦は1月2日に実施される。
高校サッカーの終わりを告げる笛が響くと、ピッチ上で岩崎は「終わっちゃったな」とつぶやいた。芝生に突っ伏す仲間を起こし、整列すると、目に涙がにじんできた。
“東京五輪世代”となるU-19代表に名を連ね、大会No.1ストライカーの呼び声が高かった。この試合でも、前半26分の直接FK、左ポストを直撃した同35分の強烈ミドルなど非凡さを見せた。だが、同じくU-19代表DF原を中心に堅守が持ち味の高校総体王者の市船橋を相手にゴールは奪えなかった。自身にとって3度目となった選手権だったが、今大会も無得点で大会を去ることになった。
だからこそ「プロではこういう大舞台で点を取れる選手になりたい」と誓った岩崎。悔しさをさらなる成長の糧とする。