青森山田 2冠&初制覇へ5得点大勝 「10番」高橋が起爆先制弾
「サッカー・全国高校選手権、青森山田5-0鵬翔」(2日、NACK5スタジアム大宮)
2回戦16試合が行われ、昨年12月の高円宮杯U-18チャンピオンシップ王者の青森山田(青森)は鵬翔(宮崎)を5-0で下して初戦白星発進した。2連覇を狙う東福岡は東邦(愛知)に1-0で勝った。全国高校総体優勝校の市船橋(千葉)は前橋育英(群馬)にPK戦で敗れた。滝川二(兵庫)、駒大高(東京A)なども勝ち、16強入りした。3回戦は3日に実施される。
盤石の強さを見せつけた。昨年12月に高円宮杯U-18チャンピオンシップを制し、Jクラブのユースも含めたこの年代の頂点に立った青森山田が、2冠に向けて5-0の大勝発進を決めた。
ゴールラッシュの呼び水となったのは、チームを引っ張る背番号10のMF高橋壱晟(3年)だ。立ち上がりの前半7分、ゴール前のこぼれ球を右足で流し込んで先制に成功。昨年度もチームの中核として4強入りに貢献したボランチは「初戦はチーム全体が硬くなるのは予想できていた。去年出ている、自分や(GK広末)陸が引っ張っていこうと思っていた」と胸を張った。
3年時からJ1鹿島MF柴崎らが背負ってきた背番号10をつける高橋は、J2千葉入りが内定済み。前日(1日)にはクラブW杯でも活躍した柴崎が鹿島で天皇杯優勝を達成。黒田監督も「トップでやっている(OBがいる)のは、生徒たちにとっても目標となっている。日本サッカー界で青森山田の名前が出ているという流れを感じるので、それにうまく乗っていければ」とチーム全体で刺激を受けている。
3回戦の相手は、同じ東北勢となる聖和学園(宮城)。ドリブルでの攻撃を志向する技巧派集団が相手となるが、昨年も3回戦で対戦し、高橋は1得点を挙げるなど相性は悪くない。「東北対決では負けられない。自分たちのサッカーをすれば負けない自信はある」。柴崎も達成できなかった選手権初制覇に向け、青森山田が突き進む。