J2徳島 ロドリゲス新監督、グアルディオラ戦術「ポジションプレーを確立したい」
J2徳島が10日、徳島県板野町のクラブハウスでスペイン出身のリカルド・ロドリゲス新監督(42)の就任会見を行った。クラブ初の外国人指揮官となる同監督は「日本で監督をするのが目標の一つだった。このクラブで『ポジションプレー』のスタイルを確立したい」と抱負を語った。
「ポジションプレー」とは「グアルディオラ監督がバルセロナ時代に取り入れた戦術」で、「選手が正しいポジショニングを取りながら優位にボールを運ぶ」というもの。これを実行するためには「クリエイティブで高いインテンシティを持ち、スペースに動けるスピーディーな選手が必要」と力説。そして「徳島には力のある選手たちがいる。あしたから始まる練習で技術を向上させ、チームをさらにレベルアップさせたい」と話した。
17歳のときに左膝じん帯断裂の大けがを負った同監督。選手としてのキャリアはそこで絶たれたが、大学でスポーツ科学の博士号を取得するなど猛勉強を重ね、24歳で指導者の道に進んだ。リーガ・エスパニョーラのレアル・オビエドやマラガなどでコーチを務め、13年にはサウジアラビアに渡りU-17代表監督などを歴任。14年から3年間はタイのクラブを指揮した。日本では初めて采配をふるうことになる。
目指すは14年以来のJ1復帰。この日、ロドリゲス監督は「選手たちのキャラクターを知るため」に所属選手と1人10分間の面談を行った。チームは11日に始動する。知的かつ情熱的なスペイン人指揮官は「我々のスタイルによってサポーターが満足し、幸せな気分になってもらいたい。常に勝利を目指して戦う」と力強く誓った。