Ｊ１広島は１４日、広島市内で新加入選手の発表を行い、米メジャーリーグ・サッカー（ＭＬＳ）のバンクーバーから加入したＦＷ工藤壮人（２６）が「チームを優勝させるために来た。伝統ある紫のユニホームを着て、開幕戦のピッチに立ちたい」と抱負を語った。

　０９年から１５年まで柏でプレーし、Ｊ１通算１６２試合で５６得点をマーク。日本代表にも選ばれた。しかし、昨年在籍したバンクーバーでは負傷もあって、１７試合の出場で２得点に終わった。

　「多くの試合でベンチから見ている状況だった。監督からの信頼を感じられない起用法もあった」と振り返る。そこへ広島からオファーが届き、「自分を必要とされているところでプレーしたい」と移籍を決めた。

　背番号は「５０」に決まった。「５０番はＪリーグの規定で最大の番号。最大限の力を発揮するという思いも込めて５０番に決めた」。元日本代表ＦＷの佐藤が名古屋へ移籍し、昨季得点王のＦＷウタカの退団も濃厚。攻撃陣の穴を新ストライカーが埋める覚悟だ。