大久保ら加入のFC東京が始動 ファン2000人が集結

 サッカーJ1のFC東京が15日、都内の小平グラウンドで新シーズンに向けて始動した。ミーティングを含め、約2時間の初練習を行った。

 チームには元日本代表FWでJ1通算最多得点記録を持つ大久保嘉人(川崎より加入)を筆頭に、GK林彰洋(鳥栖より加入)、DF太田宏介(フィテッセより加入)、FW永井謙佑(名古屋より加入)と多くの代表経験者が加わった。約2000人のファン、サポーターが見学に訪れるなど、大きな期待感を集めた。

 今季のFC東京は、前述の新加入選手だけではなくDF森重真人、丸山祐市といった直近の代表戦で招集された選手やFW前田遼一、MF東慶悟といった代表経験者も多い。

 だが、昨年に引き続いて主将を務める森重は「個人的には危機感も強い。これだけメンバーがそろっていても、(2010年にはJ2に)落ちた経験もあり、人をそろえるだけで勝てるわけではないと思っている。期待に応えてこのメンバーで勝っていくのが、僕らの仕事」と気を引き締め「個人的にはプロ生活で何も成し遂げていない選手。何も満足はしていないし、タイトルを目指してやっていきたい」と意気込んだ。

 攻撃面での期待を担う大久保も「(FC東京は)もともと選手はそろっていた。ただ(選手が)そろってもうまくいかない時もある。チームが一つになって(今季は)FC東京が強かったと思われるようなチームとなれれば」。昨季までは対戦相手だっただけに「もっと激しくこられたらイヤだったなと思っていた。そういう部分は変えていきたい。今までの経験をこのFC東京に伝えて、より強いチームにしたい」と語った。

 悲願のリーグ初Vに向け、2月25日に迎える開幕戦の相手は昨季の覇者・鹿島。首都クラブが、真の強者を目指す。

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