FC東京・大久保嘉が“先生”になる FW中島の成長手助け
J1FC東京に新加入した元日本代表のFW大久保嘉人(34)が21日、沖縄・国頭キャンプでFW中島翔哉(22)ら若手の成長手助けで喜んで胸を貸す考えがあることを明かした。
J1で最多171ゴールを挙げ、ワールドカップにも2度の出場を誇る。30代半ばに差しかかり円熟味を増すばかりのストライカーは、高い経験値をチームに還元しようとしている。
その第1弾として、リオ五輪代表で背番号10を背負った伸び盛りの男を特に目に掛けているという。中島は午前練習後に一人居残りでシュート練習を行ったが、大久保嘉は遠巻きながら熱視線をずっと送り続けていた。
「翔哉(中島)にはいろいろとアドバイスをしている。いい物は持っているので(アドバイスを)言ってやった方がいいと思って」。食事会場でも同じテーブルに座り、積極的に話しかける。
「誰よりもサッカーがうまくなりたい」が口癖の中島にとっては、それが有意義な時間となっているようで、このマンマークの“嘉人塾”に「嘉人さんからは『もっとボールを受けていいし、そういうプレーを増やしてほしい』と言われた。周りからのアドバイスは大事にしているし、学び続けないといけない」と歓迎した。
22日には今季初実戦となる九州リーグ・海邦銀行との練習試合が組まれている。「まだ全てが分かっているわけじゃないけど、いいコンビネーションはできると思う。試合をしながらうまく擦り合わせていきたい」。“嘉人先生”は、背中でも多くのことを中島に語り掛ける。