J2徳島アシチェリッチ、ゴール量産だ!196センチ迫力満点“ロッキー”
マニー・ラミレスだけじゃない!四国を舞台に活躍する外国人選手を特集する。サッカーJ2の徳島ヴォルティスに今季新加入したセルビア出身のFWニコラ・アシチェリッチ(25)。196センチの長身と“ロッキー”の愛称を持つ、パンチ力抜群のストライカーだ。
セルビアからビッグなストライカーが徳島にやってきた。身長196センチ。ピッチを駆け抜ける姿は迫力満点だ。1月11日に行われた新加入選手会見で、FWアシチェリッチは堂々と抱負を語った。
「徳島をJ1に昇格させるために来た。すべての試合でゴールを取りたい」
愛称は「ロッキー」。母国セルビアでプレーしていたころ「ジムで筋トレばっかりやってたら、みんなからそう呼ばれるようになったんだ」と少し照れながら説明した。
「そう、あのボクシング映画のロッキーだよ」。力強くファイティングポーズをつくって屈強さをアピールだ。
長身を生かしたヘディングだけでなく、確かな足元の技術も持ち味。「ボックスの中が僕の仕事場。右足でも左足でもゴールを狙えるよ」。その強烈な“パンチ力”でゴール量産を狙う。
セルビアの首都・ベオグラード出身で、09年のプロデビュー後は母国のほか、オーストリアやアルバニア、モンテネグロなどでもプレーした。来日は初めてだが「迷いはなかった」と言う。
「実は僕のガールフレンドがシンガポールや香港で仕事をしていて、日本のこともよく知っている。オファーがあったことを話すと『日本はいいところだから行くべきよ』って言ってくれたんだ」
徳島にはセルビアからもう1人、DFヴァシリェヴィッチも入団した。これまでお互いの存在は知らなかったが、異国の地で同じ言語を話す選手がいるのは心強い。ヴァシリェヴィッチも191センチの長身選手。超大型のセルビア人コンビは、他クラブにとって十分に脅威となるだろう。
「徳島は静かで落ち着いた町だね。クラブのスタッフも親切な人ばかりで、とても気に入っている」とアシチェリッチ。1月22日に行われた今季初の練習試合・高知大戦では、いきなりあいさつ代わりのゴールを決めた。開幕戦は26日、ホームで東京Vと対戦する。相手を一発KOに追い込む“ロッキー”のド迫力プレーに注目だ。