浦和、ACL前哨戦で痛恨ミス連発も収穫のドロー
「さいたまシティカップ、浦和1-1FCソウル」(12日、浦和駒場スタジアム)
さいたまシティーカップが12日、埼玉県さいたま市の浦和駒場スタジアムで行われ、浦和がFCソウルと対戦。浦和は前半38分、MF李相湖(29)のゴールで先制を許したが、後半38分、MF長沢和輝(25)の同点ゴールで引き分けた。強行日程のシミュレーションを兼ねて臨んだ戦いで苦戦。ミハイロ・ペトロビッチ監督(59)は課題が出たことをむしろ歓迎した。
ACLグループリーグ同組の相手に、苦戦を強いられた。パスがつながらず、押し込まれた。前半38分にはあっさり先制を許した。ペトロビッチ監督は「何もないところで、前が空いて失点した。あってはいけないミス。今出た方がいいけど」と振り返った。
沖縄キャンプ中の練習試合は5戦全勝。だが「時々は負けた方がいい。課題が見つかって取り組める。勝ち続けるとてんぐになる」と話していた。望んでいた通り、公式戦前にアラが出た。
MF柏木は言う。「ここで球際に強いチームとやれて刺激になった。もっとグラウンダーでつなぐ部分を意識しないと」。プレスの強いチームを相手にどうパスをつなぐか。新たに出た課題だった。
前日、沖縄キャンプを打ち上げた。18日から8日間で3試合という強行日程のシミュレーションを兼ねて、移動後はさいたま市内に宿泊して試合に臨んだ。柏木は「飛行機が遅れたり、疲れはあったけど、その中でこういうチームとやるのは普通。悪い部分を見せたことをポジティブにとらえたい」。苦戦を糧に、強行日程に臨む。