ジーコ氏、荒れ果てた“マラカナンの悲劇”憂慮 読者にアイデア求める
サッカー元日本代表監督のジーコ氏が、自身が選手として活躍した“ブラジルサッカー界の聖地”マラカナンスタジアムの現状を憂慮している。
12日付けで自身のフェイスブックに自らマラカナンスタジアムをリポートする動画を掲載した。「マラカナンスタジアムで起きていることは、ありえないことだ」と書き出して窮状を訴えている。
マラカナンスタジアムはジーコ氏が長年所属したフラメンゴがホームとして用い、リオデジャネイロ五輪のサッカーや50年と14年のW杯では決勝の会場にもなった。だが、今年1月、昨年行われたリオ五輪の組織委員会とスタジアムを管理する会社との対立が起き管理者不在の状態に陥った。CNNの現地支局は1月下旬に料金未払いが原因で電気が止められたことや、芝が枯れはてたこと、座席や備品が盗まれてしまった様子などを伝えている。
ジーコ氏は「私はスタジアムを訪れました。ここは私が多くの喜びを得て、生涯の中でも最良の瞬間を味わった場所でした。そして、放棄されてしまった状況に出くわしたのです」と芝がはげ上がってしまったピッチの上に立つ自身の動画と併せてリポート。「動画を見て、コメント欄にこの世界最大のステージを救う意見やアイデアを寄せてほしいのです」と呼びかけた。
1950年のW杯、ウルグアイに1-2で敗れた決勝は「マラカナンの悲劇」と呼ばれた。67年が過ぎ、今またピッチ外で起きた問題が理由で起きている“マラカナンの悲劇”をジーコ氏は憂えている。