川崎ドロー 日本勢唯一勝てず 谷口痛い同点OG…
「ACL・1次リーグE組、川崎1-1水原」(22日、等々力陸上競技場)
G組の川崎はホームで水原(韓国)と対戦し、1-1で引き分けた。プレーオフを突破してH組に入ったG大阪は敵地でアデレード(オーストラリア)を3-0で下して白星発進。これで日本勢の初戦は3勝1分けで、4クラブが参戦するようになった2009年以降、初の無敗スタートとなった。出場32チームが8組に分かれて1次リーグが行われ、各組上位2チームが決勝トーナメントに進む。
悔しさが募るドロー発進となった。今季からチームの指揮を執る鬼木体制では初となる公式戦。昨季までのような流れるパスサッカーは見られず、川崎は日本勢で唯一、初戦で白星を挙げることができなかった。
立ち上がりは上々だった。4-4-2の布陣でスタートすると、前半10分に相手クリアミスを拾った、MF中村憲がクロスを入れるとFW小林が胸で押し込んで先制。だが、同23分にはDF谷口がオウンゴールで痛恨の同点弾を献上した。谷口は「落ち着いて対応できれば良かったんですけど…」。その後は昨季J1で年間最多得点を挙げた攻撃陣も沈黙。“お忍び”で観戦したFW大久保(FC東京)も「(今日は)しゃべれないんで」と古巣を気遣った。
ただ、ポジティブな要素がなかったわけではない。中村憲は「勝ち点3は取れなかったが、全くダメだったというものではない。自分も含め、前線の4つのポジションで(顔ぶれや配置が)変わっている。イメージの共有をすりあわせていければ」と戦術の方向性に関しては手応えも口にした。
J1の開幕まであと3日。過密な日程だが「公式戦でしか得られないものもある。(J開幕前に)やれたのは良かった」と中村憲。修正を繰り返し、完成形を模索する。