20年東京五輪サッカー会場追加は1つのみ カシマスタジアムが軸
日本サッカー協会が2020年東京五輪の会場にカシマスタジアムと豊田スタジアム、市立吹田スタジアムの追加を要請していた問題で、大会組織委員会が開催経費を抑えるため追加は1会場のみとする方針を固めたことが24日、複数の関係者の話で分かった。東京に近いことや、東日本大震災で被害を受け、震災復興の観点からも開催意義が大きいカシマスタジアムが軸になるとみられる。
サッカーは招致段階では新国立競技場、札幌ドーム、ひとめぼれスタジアム宮城、埼玉スタジアム、味の素スタジアム、日産スタジアムの6会場で行う計画だった。日本協会は余裕を持って試合日程を消化するために会場の追加を提案したが、組織委は3会場の必要性を疑問視。費用負担問題で焦点となっている仮設設備や輸送、警備などの運営費が膨らむことの懸念もあり、1会場の追加で対応できると判断した。
どの会場を候補とするかは日本協会や国際サッカー連盟(FIFA)に再調整するよう求める見通し。五輪会場は最終的に国際オリンピック委員会(IOC)の承認を得る必要がある。