横浜M“俊輔ロス”払拭でJ1通算400勝 斎藤2アシスト、前田決勝弾
「明治安田生命J1、横浜M3-2浦和」(25日、日産スタジアム)
明治安田生命JリーグはJ1・8試合で開幕し、横浜MはMF斎藤学(26)の2アシストの活躍などで、昨季年間勝ち点1位の浦和に3-2で逆転勝ちした。横浜Mは、鹿島に続くJ1通算400勝目。
横浜Mの貴重な2点は、まったく同じパターンだった。斎藤がドリブルで左サイドを突破。深く切り込み、中央やや遠目の位置に、鋭角のパスを送った。先制点は前半13分にMFバブンスキー。決勝点は後半47分、MF前田。フリーで走り込み、冷静に決めた。
「1点目のあと、決定機を外した。その後、2失点。メンタル的にしんどかった」。逆転、再逆転勝利にホッと息をつく。敵将の「斎藤一人にやられた」という言葉を伝え聞いて「みんなで勝ち得たもの」と胸を張った。
手応えは前半5分につかんでいた。左サイドをドリブル突破し、鋭角のクロス。得点にはならなかったが「僕がドリブルすると2、3人寄ってくる。少し空くのが分かった」。最後まで対応しきれない相手に、何度も突破を計った。
J1通算400勝を呼ぶ決勝弾の前田は、背番号25を両手人さし指で示すパフォーマンスをした。「俊さんがつけていた番号、強い気持ちでやらないと」。斎藤の10番と、前田の25番は、今季磐田に移籍した元日本代表MF中村俊輔が、かつてつけていた番号。受け継いだ2人が、“俊輔ロス”を払拭(ふっしょく)した。