サンフレ工藤いきなり移籍初ゴール 米MLS帰りの点取り屋、日本代表返り咲き狙う
「明治安田生命J1、広島1-1新潟」(25日、エディオンスタジアム広島)
Jリーグが開幕し、広島は本拠地で新潟と対戦。1-1のドローに終わったが、米MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスから新加入したFW工藤壮人(26)が移籍初ゴールを挙げた。日本代表返り咲きを狙う男が、開幕戦でいきなり存在感を発揮した。
フラストレーションを解き放つように右足でしっかりと押し込んだ。移籍1年目の初戦。工藤がいきなりストライカーの嗅覚を発揮した。値千金の先制ゴールは、サポーターへのあいさつ代わりの一撃だ。
「ゴールを取れたことで波に乗っていけると思う。フォワードはゴールで存在を示していかないといけない。開幕戦で取れたことは良かったと思います」
シーズン開幕戦。守備を固めた新潟を崩しきれず、重苦しい展開が続いた。0-0の後半12分、セットプレーから流れを変えた。MFフェリペシウバのCKをDF水本がヘディングシュート。相手GKがはじいたところを逃さずに詰めて、ゴールネットを揺らした。
開幕戦に、めっぽう強い。柏時代の13~15年に3年連続開幕戦ゴール。自然体が勝負強さの秘訣(ひけつ)だ。開幕の朝を迎えても「やっと開幕か~」とリラックス。キャンプの成果を信じて、ゴールへの過剰な意識を捨てる。
「来年がプレッシャーになりますね!」
最高の船出だ。昨季は米MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスでプレーしたが、1年で退団。広島では佐藤とウタカに代わるエースとして期待される。試合は1-1のドローに終わったが、元日本代表FWの決定力は健在。背番号50が2年ぶりの頂点に導く。