15歳久保アピール弾 U20代表入りへ 堂々のプレーを相手DFも評価

 「練習試合、FC東京0-2U20日本代表」(8日、小平グラウンド)

 サッカーU-20代表は8日、都内でFC東京と練習試合を行い、2-0と快勝。強化合宿を打ち上げた。前半16分、MF森島司(19)=広島=が自ら得たPKを決めて先制。後半8分には、飛び級で招集されたFW久保建英(15)=FC東京U-18=が加点した。スペイン1部バルセロナの下部組織出身の久保にとっては、同世代での対外試合で初得点。U-20W杯(5月20日開幕・韓国)のメンバー入りに向けたアピールとなった。

 落ち着き払っていた。1-0の後半8分、右サイドからのクロスがFW小川の足元に入ると、久保はゴール前の密集からスッと体を引いた。「ただ決めるだけの簡単なゴール。あれは決めないといけないものだった」。小川の落としを、左足で冷静に流し込む。センスがキラリと光った。

 「練習試合、FC東京0-2U20日本代表」(8日、小平グラウンド)

 15歳の久保にとっては、昨年末の南米遠征に続いて2度目の飛び級招集。来場者は約600人、報道関係者も約100人と注目度は高かったが「上の世代で呼ばれると緊張はするが、グラウンドに入ったらやるしかないんで」。堂々のプレーで、メンバー入りへアピール。内山監督も「(得点は)あれだけフリーならばね。シュートはうまいから、予想通り」とうなった。

 だが、最も存在感を放ったのは得点力ではない。「(監督から)攻撃は自由にやってよいと言われている」と語る久保は、的確なポジショニングを繰り返し、攻撃のタクトを振るった。対戦相手のFC東京DF小川も「初めて相手としてやってみて、怖さがわかった。最後までつかまえられなかった」と驚愕(きょうがく)した。

 21年のU-20W杯が本来の世代となる久保にとっては、2階級飛び級で迎える韓国大会。「もちろん出たい。世界トップレベルの選手は自分が(世界に)挑戦する時には避けては通れない人たち。そこに挑戦したい」。無限の可能性を秘める15歳は、既に世界を見据えている。

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