C大阪・清武、1715日ぶりにJのピッチに立つも無得点 札幌とドロー
「明治安田生命J1、札幌1-1C大阪」(11日、札幌ドーム)
スペイン1部セビリアから4年半ぶりに復帰した日本代表MF清武弘嗣(27)が今季初出場し、12年6月30日の浦和戦(長居)以来1715日ぶりにJリーグの舞台に立ったが、復帰舞台を白星で飾ることができなかった。
右MFで先発出場した清武はチーム最多3本のシュートを放ったが無得点に終わり、「2、3回チャンスがあったが全て外して申し訳ない」とうなだれた。前半44分にDF丸橋のクロスをフリーで頭を合わせたが、GKの正面を突いた。後半36分にはオフサイドラインを抜け出し、ボレーシュートを放つも枠をとらえることはできなかった。主将のMF柿谷は「キヨが入って活性化した部分もあったし、合わせないといけない部分もあった」と振り返った。
C大阪は前半13分にDFヨニッチの2戦連続ゴールで幸先良く先制したが、後半28分に同点ゴールを許し、昇格組対決は痛恨のドロー。開幕3試合を終えて勝ち点1の未勝利となり、DF山下は「このままでは残留争いをするチームになってしまう」と危機感をあらわにした。
清武にとって16年12月の国王杯以来となるフル出場は収穫となった。終盤には中央にポジションを移し、負傷明けながらチーム最長の走行距離11・7キロを記録。視察に訪れた日本代表の手倉森コーチは「力強さが戻っていないが、次第に体が動いてきた」と印象を語った。