FC東京U-23の久保が50歳カズのゴールに「到底できない」
「明治安田生命J3、FC東京U-23 0-2富山」(12日、江東区夢の島競技場)
FC東京U-23は富山に敗れたが、バルセロナの下部組織出身のMF久保建英(15)は先発フル出場を果たした。無限の可能性を秘める15歳には、J初ゴールは生まれなかったものの、初のフル出場に手応えをつかんだ様子。試合後には、同日にJ最年長ゴールを記録したJ2横浜FCのカズことFW三浦知良についても言及した。
昨年11月の長野戦でJ3ながらJ最年少出場を果たした久保は、今季開幕戦となった富山戦で初の先発出場。トップ下の位置で90分間プレーした。前半26分には遠目の位置からミドルを放つなど、無得点ながらも攻撃面で存在感を放った。
試合後、久保は自身のプレーを「全体的にはまだまだ」と話しながらも「去年(出場)の3試合に比べて、成長を感じる部分もあれば、逆にまだまだだなと思う部分もあり、収穫になった。全体を通してまだレベルに達していないが、去年に比べて成長している」と、自らを冷静に客観視した上での感想を述べた。
チームを率いる中村忠監督は、久保をフル出場させた意図について「最初から、先発で使った選手がよければ90分間(起用する)という考えがある」と説明。久保のプレーについては「彼は攻撃のところで、キープ力や突破力、アイデアを出してくれて、非常に良いレベルのプレーをしてくれた。もっとダイナミックに(ボールを)受けていけたら、もっともっと存在感は上がる。90分良くやってくれた」と評した。
また、久保は試合後にはJ最年長を記録したカズについてもコメント。「50歳でゴールを決めるのは、試合までに入念に準備をしているということ。50歳の体でプレーができることは偉大。普通はサッカーができない年齢。しかもゴールを決めるのは到底できないとと思う。何ゴールか、テレビで見たけど良いシュートばかり。尊敬しているし、すごい選手」と35歳年上のキングに感嘆していた。