ハリル監督選考は若さより経験…本田の代わり「できる選手いるのか」

 日本サッカー協会が16日、敵地で行われるW杯ロシア大会アジア最終予選のUAE戦(23日=日本時間24日未明)と、同タイ戦(28日、埼玉スタジアム)の日本代表メンバー25人を発表した。所属クラブで出場が少ない本田圭佑(ACミラン)や長友佑都(インテル・ミラノ)がメンバー入りしたほか、南アとブラジルと2度のW杯に出場したMF今野泰幸(G大阪)も選出。代表復帰を果たした高萩洋次郎(FC東京)、倉田秋(G大阪)を踏まえても、若さや勢いよりも、経験を重視した選出となった。

 GKでは川島永嗣(メス)が、DFでは長友、FWで本田と、所属クラブで定位置を確保できていないベテラン勢が名を連ねた。次戦、敵地でのUAE戦について、ハリル監督は「自分たちへの悪意がある試合でもプレーしなくてはなりません。そこで私は経験を必要とします。特にUAE戦ではその経験値が重要になります」と経験を重要な要素に挙げた。

 W杯最終予選で日本は3勝1分け1敗の勝ち点10。得失点差1ポイント差でサウジアラビアに次ぐ2位につけているが、勝ち点9でオーストラリア、UAEが続いており、プレーオフなしで出場権が得られる2位以内の争いはし烈だ。おまけに、昨年9月1日、日本のホームで行われたUAE戦では浅野拓磨のシュートがゴールラインを割ったように見えたにもかかわらず認められないなど、判定に泣いた。さらに今回は敵地での試合ということで、指揮官も「厳正な判定を期待しています」と“中東の笛”を警戒している。

 ベテランを多く呼んだ理由に、最近招集した若手選手について「もしかしたら精神面、メンタル面で準備ができていないのかもしれないと感じました」とメンタル面での不安を挙げた。今野についてはコンディションに加え「経験値が高い」。高萩についても「国際的な経験もある選手」と海外クラブでの経験を買った。

 本田については「本田の代わりができる選手がいるのかということも考えないといけません」と代役不在も理由に挙げた。対戦相手を警戒し過ぎてしまうことの予防策にも「そういう面で本田のような選手が必要だと思います」とした。

 以下、今回の招集メンバー。

 ▽GK 川島永嗣(メス)、西川周作(浦和)、林彰洋(FC東京)

 ▽DF 長友佑都(インテル・ミラノ)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、吉田麻也(サウサンプトン)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルガー)、昌子源(鹿島)、植田直通(鹿島)

 ▽MF 今野泰幸(G大阪)、長谷部誠(フランクフルト)、高萩洋次郎(FC東京)、倉田秋(G大阪)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(C大阪)、山口蛍(C大阪)

 ▽FW 岡崎慎司(レスター)、本田圭佑(ACミラン)、大迫勇也(ケルン)、原口元気(ヘルタ)、宇佐美貴史(アウクスブルク)、久保裕也(ヘント)、浅野拓磨(シュツットガルト)

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