ハリル監督、判定に泣いたUAE戦を「思い出すと熱が39度に」
サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が16日、敵地で行われるW杯ロシア大会アジア最終予選のUAE戦(23日=日本時間24日未明)と、同タイ戦(28日、埼玉スタジアム)の日本代表メンバー25人を発表した。特にUAE戦へ向けては、相手に偏った判定が出る“中東の笛”を強く警戒した。
UAEは今回のアジア最終予選の初戦(16年9月1日)で、ホーム戦にもかかわらず1-2で敗れた相手。浅野拓磨のゴールが認められなかったり、PKの判定基準が不透明だったりと、日本にとっては判定に泣かされた試合だった。
ハリルホジッチ監督は「思い出すと熱が39度ぐらいに上がりますので思い出したくないのですが…」と語気を強めたがこれはジョーク。「昨日も一昨日も見返しました」と分析を重ねた上で、「守備も攻撃も興味深い点があった試合でした。少し細かいミスがあったと思いますけれど、それプラス、レフェリーが影響してしまったというのがあったのですが…。少し受け入れがたい要素もあった試合でした」と恨み節も聞こえた。
今回の選考では、今野泰幸(G大阪)、倉田秋(G大阪)、高萩洋次郎(FC東京)といった実績のある選手を招集したが、これも、サポーターや判定といったプレー以外の面も考慮したという。今野は「経験値が高い」、高萩については「国際的な経験もある」、倉田については「ボールリカバリーをしながら、後ろからプレーを加速させる」とそれぞれ評価した。
UAE戦は敵地で行われるため、「もしかしたら暴力的なことや挑発もあったりするかもしれません。フィジカル的な戦いも必ずあるでしょう」と激戦を予想した監督。「そのような中でもスポーツマンシップにのっとって、ルールにのっとって戦えればと思います。適正なレフェリングを期待しています」とフェアな試合と判定を望んだ。