ハリル監督、本田招集の理由は「経験」 強い信頼「存在が重要」
日本サッカー協会は16日、W杯アジア最終予選B組でアラブ首長国連邦(UAE)戦(23日・アルアイン)、タイ戦(28日・埼玉)に臨む日本代表25人を発表した。前回の代表活動時から6人を変更した一方で、所属クラブで出場機会を失っているFW本田圭佑(30)=ACミラン=は招集。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は、出場させるかは別問題としながらも「今の代表は本田を必要としている」と断言し、あらためて大黒柱への信頼感を口にした。
本田を残した。ハリルホジッチ監督がメンバーを読み上げ、本田の名前がスクリーンに映されると、会場はにわかにざわついた。指揮官は「今回のリスト記載について、(皆さんは)疑問があると思う」と切り出した。
「試合に出ていなくても、今の代表は本田が必要。われわれ(現体制)のトップスコアラー(17戦9得点)でもある。いろいろ考慮する中で、例えば本田の代わりをする選手がいるのかと。もちろん、もっといい選手がいれば選ばれないかもしれない。だが、ここ10年ほど代表でプレーしている。その存在が非常に重要だ」
本田らに強い信頼を寄せるのは、UAEでの試合への警戒感がある。「会場も小さく、独特の雰囲気、大きな重圧がある。もしかしたら、暴力的なことや挑発もあるかもしれない」。それだけに「選手によっては、このような特殊な試合に初めて挑む選手もいる。たくさんのプレッシャーがあり、自分たちに向かって悪意があるような状況で戦うこともある。そこで私は経験を必要とする」
前回活動時と同じ25人の国際Aマッチの総出場試合数は、875から1003へと飛躍的に伸びた。ロシアへの道のりを分けかねないUAE戦。経験値と胆力で、ハリルジャパンは勝利をつかむ。