ハリル日本ボランチ不足 長谷部に続いて今野、高萩も離脱

 「W杯アジア最終予選、日本-タイ」(28日、埼玉スタジアム2002)

 サッカー日本代表は25日、W杯アジア最終予選B組のタイ戦に向け、さいたま市内で練習を再開した。日本協会はMF今野泰幸(34)=G大阪、高萩洋次郎(30)=FC東京、FW大迫勇也(26)=ケルン=が負傷のため離脱し、FW小林悠(29)=川崎、MF遠藤航(24)=浦和=を追加招集すると発表。相次ぐ負傷者でボランチ不足が懸念される事態に陥った。

 敵地で勝ち点3を手にして、意気揚々と帰国したハリルジャパンに衝撃が走った。23日のUAE戦で左脚を痛めた大迫、左足小指骨折の今野、さらにUAE戦前から痛みを訴えていた高萩も右足親指の骨折で離脱した。

 負傷が相次ぎ、特にボランチは右膝手術の長谷部を加えると計3人が離脱する緊急事態に見舞われた。チームに帯同し、練習後に取材に応じた今野は「誰も好んでケガするわけじゃない。選手として悲しいこと」と無念を口にした。

 ハリルホジッチ監督がUAE戦と同様に中盤を逆三角形で構成するなら、アンカーに山口を配置することで問題はない。ただ、タイ戦で従来通りの基本布陣に戻し、中盤を正三角形とするならボランチの枚数不足に陥る。

 問題を解消するため、指揮官は遠藤を追加招集した。所属する浦和では3バックの中央でプレーするが、日本代表や五輪代表でもボランチを務めた。練習前にハリルホジッチ監督から個別に呼ばれた遠藤はボランチ起用を念頭に置いた招集だと告げられ、「クラブでもボランチで出てほしい」と要望された。

 ボランチの軸として期待がかかる山口は「誰と組んでも自分の役割をいつも通りやるだけ。ケガは仕方ないし、いる選手で頑張るしかない」と平常心を強調した。勝利が絶対条件となるタイ戦。中盤の構成に難題を抱えた指揮官の決断が注目される。

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