讃岐助っ人エブソンが奏でる成長曲線 堅守でチームをJ1昇格プレーオフへ

 J2カマタマーレ讃岐に頼もしい助っ人がいる。ブラジル出身のDFエブソン(26)。2014年にレンタル移籍で讃岐に加入し、今季から完全移籍でプレーすることになった。190センチの長身を生かして相手の攻撃をはね返す、屈強なディフェンダーだ。

 堅守をベースに戦う讃岐には欠かせない助っ人だ。今季から完全移籍でプレーするDFエブソンは「日本のサッカーに慣れてきたから完全移籍に迷いはなかった。カマタマーレのために頑張るよ」と力強く誓う。

 2014年に母国・ブラジルから日本にやってきた。期限付き移籍でG大阪に加入し、同年夏に讃岐入り。今季が4年目のシーズンとなる。

 190センチの長身を生かしたプレーが持ち味で、高い打点のヘディングで空中戦を制し、長い足を伸ばして相手からボールを奪い取る。セットプレーではゴールも期待され、攻守両面でチームへの貢献度は高い。

 異国で厳しい戦いを続けるエブソンだが、ピッチを離れると意外な一面も。一番のリラックス法は「犬と遊ぶこと」。自宅でメスの小型犬・シーズーを飼っていて「名前はプラダ。僕がファッションブランドのプラダが好きで、そう名付けたんだ」と屈強な男が優しい目で笑う。

 さらに、最近ハマっているのが「ギター」だ。2カ月前にアコースティックギターを購入し、練習を始めたという。

 「ブラジルやアメリカの曲を弾いている。まだ始めたばかりで難しいけど、ストレスから解放されるんだ。いつか日本の曲も弾けるようになりたいね」

 J2は2月末に開幕し、讃岐は第5節を終えて0勝3分け2敗。苦しい滑り出しになったが、エブソンは「結果は良くないけど、内容的にはいい部分も見えている。徐々に勝ち点は増えると思うよ」と前向きに話す。

 北野誠監督(49)が掲げた今季の目標は、J1昇格プレーオフに進出できる「6位以内」。エブソンは力を込めて言う。

 「毎年残留争いをしている中で、このクラブは着実に成長している。高い目標だけど、僕たちはそれに向かって全力でプレーするだけだ。北野監督と一緒に上に行きたいね」

 すっかりチームに溶け込んだ助っ人は、1つでも多くの勝利をつかむためにピッチを駆け回る。

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