岡崎、代表通算50得点決める 大迫離脱で5試合ぶり先発「自分がやり切る」
「W杯アジア最終予選、日本-タイ」(28日、埼玉スタジアム2002)
W杯アジア最終予選のタイ戦に臨むサッカー日本代表は27日、試合会場で冒頭15分間を除く非公開練習で最終調整を行った。UAE戦で負傷しチームを離脱したFW大迫に代わり、FW岡崎慎司(30)=レスター=がセンターFWとして5試合ぶりに先発出場することが濃厚となった。また、バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は試合展開に応じて、FW本田と宇佐美の“ダブル・ジョーカー”を投入する秘策も用意している。
誰よりもゴールに飢えている。負傷離脱した大迫に代わり、センターFWとして先発出場が濃厚な岡崎は「間違いなく難しい試合になると自分の頭の中に入っている。チームとしてもまず勝つこと」と決意をにじませた。
先発すれば16年10月6日の最終予選イラク戦以来5試合ぶり。かつて自身が不動の定位置としていた日本の最前線は、今や大迫に奪われた形だが「普通のこと。単純に調子のいい選手が使われ、そのサッカーにフィットする選手が結果を出して、チームに大きな力を与えている」と静かに現実を受け入れる。
16年6月3日のキリン杯ブルガリア戦で史上3人目となる代表通算50得点に王手をかけて以降、出場6試合で足踏みが続いている。11年1月のアジア杯カタール戦から同年9月のブラジルW杯3次予選北朝鮮まで出場7試合無得点が自身最長ブランクだが、代表で9カ月間もゴールから遠ざかるのは最長。「そういう時期がなかったことが奇跡。誰もが迎える時期をただ単に迎えているだけ」と焦りの色はみじんもない。
UAE戦で存在感を放った大迫のプレーをベンチから見つめながら「あそこまでポストプレーができて起点になれる選手は今までもいなかった。そういう選手の必要性を代表では感じる。自分がどういうふうにやればいいか考える部分もあった」と思いを巡らせた。所属のレスターでは公式戦4試合連続先発と出場機会を確保しており「体調もコンディションもめっちゃいい。あとは自分がやり切ること」。節目のゴールを刻み、日本にW杯切符をたぐり寄せる。