15歳・久保、J初ゴールお預け 先発フル出場でシュート4本も…
「明治安田生命J3、FC東京U-23 1-2 鹿児島」(2日、夢の島競技場)
FC東京U-23はホームで鹿児島と対戦して1-2で敗れた。バルセロナ下部組織出身のMF久保建英(15)は、先発フル出場。シュート4本を放ったが無得点に終わり、J初ゴールはお預けとなった。
感情をむき出しにした。1点を追う後半39分。中央でボールを受けたMF久保が仕掛けた。ドリブルで斜めに相手守備網を切り裂くと、最後は相手DF4人を引き連れながら右足シュート。DFに当たってCKとなると、久保は地面をたたいて悔しがった。
周囲にはFW前田、MF梶山らJ1でも経験豊富な選手たちがいただけに「前半から押し込んでチャンスが何度もあった。(初得点の)チャンスを感じていた」。放ったシュートは両チーム最多となる4本。だが、J初ゴールは生まれず「決めるべきところを決められなかった。悔しいです」と語った。
15歳の肉体は、プロの世界で見れば小柄に見えるが、既に攻撃の中軸としての責任感が芽生える。「いつまでも周囲にすがっていてはダメ」。時には経験豊富な選手たちにも、大声でパスを要求。存在感は増している。
本年度からは高校生となる。「去年以上の結果を出したい。成長できるところまで成長したい」。無限の可能性を秘める15歳は、高みを見据えている。