【一問一答】長友フル出場「やってきたことは裏切らない」
「イタリアリーグ、インテルミラノ2-2ACミラン」(15日、ミラノ)
サッカー日本代表DF長友佑都(30)の所属するインテル・ミラノと同FW本田圭佑(30)のACミランが対戦する「ミラノ・ダービー」がサン・シーロ・スタジアムで行われ、2-2で引き分けた。長友はフル出場、ベンチスタートの本田は出番がなかった。以下、試合後の長友との一問一答。
◇ ◇
-2カ月半ぶりの試合出場だったが。
「すごいいい練習できていたし、トレーニングも含めて私生活でもそうだし。自分なりにやれることは全てやってきたので、コンディションはすごくよかったです」
-試合数が少ない割にできた点、できなかった点はあるか。
「できた点、できなかった点?それはもうできなかった点たくさんありますけどね。ただ長い間試合に出ていない、久しぶりに出ましたけれど、練習していたこと、やってきたことは裏切らないんだなと。自分のコンディションを見て僕は思いましたけれど」
-ロスタイムで痛恨の失点となった。ロスタイムが何分あったか知っていたか。
「僕ちょっとわからないですね。もう必死だったんで。結構ロスタイムで削られてましたし。何分でした?」
-5分だったが、同点弾の失点は7分目だった。主審に抗議をしていたインテルの選手もいたが。
「でももう抗議しても覆らないのでね。もうこれがサッカーですよ、結局」
-インテルの悪い意味での特徴で、後半に失点する。ピオリ監督からの指示はあったのか。集中力が途切れたのか。
「集中力もそうですよ。今日は全体的に試合はよかったんですけどね。みんな集中していたし。でも、これがサッカーだとしか言いようがないですよ。もちろん、課題はたくさんありましたけれど」
-1人で相手の2人(スソとデウロフェウ)に付かなければならなかった。守備より攻撃をという指示もあったのか。
「いや、でも3バックになったので、3バックにした時から守備的にという話はあったんで。ただ、僕は前半からスソを見ればいい、ということでスソとの1対1に負けなければよかったんで、僕自身は僕のフィジカルコンディション的にもやれるなと思っていた。自信を持っていたし、やれていたし。ただ最後のコーナーのところで2対1で、スソの左足だけをケアするしかなかったんで…。あれ結局、右足で上げられて失点にはなりましたけど。彼は左足の方が精度が高いんで、なかなか難しい状況でしたけれど、試合全体を通したらやられなかったかと思いますけど。後半また7番の選手(デウロフェウ)とともに2人で襲いかかってきたんで、なかなか大変でしたけれど」
-先発を告げられたのはいつか。
「昨日です」
-スソ封じということか。
「いやまあ、スソというよりも、監督が僕に言ってくれたのは“試合に出れない中でも、どんな時も100%で練習をしていた。そのプロフェッショナルな姿をずっと見ていた。長い間、試合には出てなかったけれど、信じてこのダービーに使う”と言われました」
-レベルの高い試合で、監督に起用されるのはインテルに残れるという気持ちがあるか。
「将来のことは分かんないんでね。移籍するかもしれないし、残るかもしれないし。でもどうなっても僕は自分のやるべきことをやるだけなんでね。今日は監督にコンディションである程度でやれるというのはアピールできたと思うし。久しぶりにダービーでやれて、しびれましたね」
-インテルにとってもミランにとっても(中国人オーナーという)歴史的なダービーだった。インテル在籍歴が長い選手として、今後のアジアにとってインテルがどういう存在になると考えているか。
「もう世界的にビッグクラブだし、また中国の企業が付いて、より一層アジアでインテルとミランのブランドが強くなっていくんじゃないかと思います」
-足のケガはどうか。
「打撲で削られましたね、完全に。両方とも」
-痛みは。
「大丈夫です」
-愛梨夫人は来ていたのか。
「はい、来てました」