讃岐・我那覇、執念の同点弾はJ2通算50ゴール 瀬戸大橋ダービーは激闘ドロー
「明治安田生命J2、讃岐1-1岡山」(16日、Pikaraスタジアム)
「瀬戸大橋ダービー」の今季第1戦はドローとなった。後半19分に岡山がFW伊藤大介(29)のゴールで先制。終盤は讃岐が猛反撃し、同40分に元日本代表のFW我那覇和樹(36)が執念の同点ゴールを決めた。お互いの意地がぶつかり合った激闘に、会場に集まった6872人のサポーターが熱く盛り上がった。
執念でネットを揺らした。0-1の後半40分。右サイドから讃岐DF市村が上げたクロスが相手選手に当たり、ゴール前に球がこぼれる。これに反応したのは元日本代表の我那覇だ。「いいところにこぼれてきた。自分は蹴るだけだった」。相手GKの動きを冷静に見極め、右足で同点ゴールを決めた。
後半21分からの途中出場で、敗色ムードを吹き飛ばす劇的な一発。昨年7月の山形戦以来となるゴールは自身J2通算50発目で、J1とJFL時代を含めると通算110ゴール目(リーグ戦のみ)の記念弾となった。
かつてオシムジャパンの最前線で戦ったストライカーも36歳。14年に加入した讃岐では、今年で4シーズン目だ。昨季は守備陣に故障者が続出した夏場にセンターバックにコンバートされることもあったが、見事に適応してチームの危機を救った。
今季はFW木島徹や新加入のFW原とのポジション争いが続く中、我那覇はまだ先発出場がない。「いい選手がそろっているけど、自分もしっかり食い込めるように頑張りたい」。上位浮上へ、やるべき仕事を黙々と果たすベテランFWの存在は欠かせない。