G大阪、ナチス応援旗問題吹き飛ばす6得点 18歳堂安がJ1初ゴール
「明治安田生命J1、G大阪6-0大宮」(21日、市立吹田スタジアム)
G大阪が“初ゴールラッシュ”で大量6得点を奪った。1-0の前半41分に今季大宮から加入したMF泉沢仁(25)が古巣相手に移籍後初ゴールを決めると、3-0の後半17分にはUー20日本代表でFWとして起用された堂安律(18)がペナルティーエリア右外から左足ミドルでJ1初ゴール。続く後半20分には、清水から加入したDF三浦弦太(22)もJ1初ゴールを挙げた。G大阪の6得点は12年8月の札幌戦(7-2)以来5年ぶりだった。
堂安は後半32分にもボールの処理を誤った大宮DFの隙を突いて2得点目を決めた。かつて宇佐美貴史(アウクスブルク)を超えるクラブ史上最年少の16歳11カ月18日でリーグ戦デビューを飾った逸材は「うれしいし、ホッとした。前で使ってもらったし。結果を出したろうと思っていた」と胸をなで下ろした。
堂安を今季初先発で起用した長谷川健太監督(51)は「素晴らしいプレーだった。ボールロストも少なく、律のいいところが出た。経験を積んで大きな選手になってほしい」と期待を込めた。
一部サポーターがナチス・ドイツを連想させる応援旗を掲げた問題で、観客席には一切の掲出物が禁止された。主将のMF遠藤保仁(37)は「どういう意図があるのか分からないが、スポーツはフェアにやらないといけない」。長谷川監督は「難しい問題だが、今日のような試合をすることが私の務め。こういう試合を1試合でも多く見せることが大事」と厳しい表情で語ったが、ピッチ外の余分な雑音を一掃する鮮やかな大勝劇だった。