メッシ、クラブ通算500点!バルサがレアル下す 語り継がれるロスタイム弾
「スペインリーグ、Rマドリード2-3バルセロナ」(23日、マドリード)
スペイン1部リーグ伝統の一戦「クラシコ」が行われ、リーグ3連覇を狙うバルセロナが敵地でレアル・マドリードに3-2で競り勝った。FWリオネル・メッシ(29)が決勝点を含む2得点と活躍した。バルセロナは1試合消化の少ないRマドリードと勝ち点75で並び、得失点差で首位に浮上した。
このゴールは語り継がれるだろう。メッシが後半ロスタイムに奪った決勝点は、自身のクラブ公式戦通算500点目。スタンドに走り寄ると脱いだユニホームをアウェー席に向けてかざし、偉業を誇った。
ルイスエンリケ監督が「スーパーゴールだった」と称賛した一発は左足ダイレクトシュート。左サイドで縦に抜けたアルバが折り返すタイミングを見計らってペナルティーエリア内に走り込み、低いパスをインサイドキックで強くはじいてゴール左隅に蹴り込んだ。
4日前に欧州CLで敗退したショックと、クラシコ独特の緊張感はメッシも無縁ではないはず。それでも激闘の終了間際とは思えない切れ味の鋭さと思い切りの良さで決めきるあたりが、指揮官に「これまでピッチ上と映像で見てきた誰より優れている」とたたえられるエースの真骨頂だ。
前半33分に決めた1点目も相手を鼻先でかわすドリブルから右隅を狙い澄ました芸術的なゴールだった。今季はレアルの後塵(こうじん)を拝してきたバルセロナだが、エースが美技で彩った劇的勝利は主役交代の予感も漂わせた。