川崎が初勝利!自力突破見えた 敵地で難敵撃破
「ACL・1次リーグG組、水原0-1川崎」(25日、韓国)
G組の川崎はアウェーで水原(韓国)を1-0で破り、1勝4分けの勝ち点7。最終戦で最下位のイースタン(香港)に勝てば16強入りする。
引き分け以下なら敗退の可能性があった瀬戸際で、川崎が初勝利を挙げ自力突破への道を切り開いた。「勝たなければいけない状況だったので、それだけに集中できた」と鬼木監督。難敵の水原を相手に臆せず攻め、後半にリズムをつかんだ。
試合を動かしたのはセットプレーだった。後半3分、中村が右FKを遠いサイドへ送る。「勝たなければ次はない。割り切って攻撃的にいけていた」という奈良が力強く頭で合わせ、先制点をもぎ取った。
5バック気味で守る相手を攻めあぐねたが、中村は「前半からジャブを打つことでスペースが空いてきた」と説明した。細かいパスで揺さぶって体力をそぎ、後半に勝負をかけるのが勝ちパターン。中村と小林は「去年はこういう感覚だったね」と試合後に手応えを確かめ合ったという。
引き分け続きだったチームは窮地で殻を破り、格下のイースタンを本拠に迎える1次リーグ最終戦を優位な状況に持ち込んだ。鬼木監督は「次に勝たなければ何の意味もない。もう選手にも言ったが、次が全て」と気迫をにじませた。