久保、欧州1部で日本人初20発 胸で押し込み執念の3戦連発
「ベルギー1部リーグ、ワーレゲム0-2ヘント」(25日、ワーレゲム)
ベルギー1部リーグのプレーオフで、ヘント・FW久保裕也(23)は敵地でのワーレゲム戦にフル出場し、前半24分に先制点を挙げた。3試合連続得点で、1月のヘント移籍後、通算8点目。これで前所属のスイス・ヤングボーイズ時代の公式戦12得点と合わせて、欧州1部リーグでは日本人初のシーズン通算20得点となった。チームは2-0で勝った。
形なんてどうでもいい。前半24分、久保は、右からの速い折り返しを胸でゴールに押し込んだ。「ラッキー。ゴロが来ると思ったら、ここ(胸)に来た」。これで3戦連発。ヤングボーイズ時代を含めて、欧州1部リーグでは日本人初のシーズン20得点到達。チームメートとともに両手を合わせてお辞儀するパフォーマンスを行い、喜びを分かち合った。
「サイドハーフでもないし、FWでもない微妙な位置」と表現する3トップの右で先発すると、前半は効果的な走りで相手守備をかく乱した。後半途中からは左に回り、相手守備陣に脅威を与え続けた。
今冬加入のヘントにおいて、もはやエースの存在感を放つ。「そういう役割でここに来ている。応えられている今はうれしいけど、これをキープしていかないと」。満足などしていない。もっと貪欲に得点を重ねていく。