2人の天才・小野伸二と久保建英、お互いを「オーラがあった」

勝利し喜ぶFC東京・久保(中央)とがっくりの札幌・小野(右)=撮影・金田祐二
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 「ルヴァン杯・1次リーグ、FC東京1-0札幌」(3日、味の素スタジアム)

 15歳でU-20W杯日本代表に招集されたFC東京の久保建英が、トップチームの公式戦に初出場した。対戦相手の札幌には、天才MFとして十代から活躍してきた小野伸二の姿も。久保のプレーを同じピッチで見て「オーラが出ていた」と絶賛し、久保も小野を見て「オーラがあって、プレーの質もあって…」と同じ言葉で敬意を表していた。

 天才という言葉でまとめてしまうには陳腐だが、小野も久保も天才と呼ばれる力の持ち主だ。試合後、久保の話題に「堂々としていたと思いますし、見ていて『ゴールしちゃうんじゃないか』というオーラが出ていたので、堂々としていた感じが頼もしく見えました」と、感想を述べた。

 久保は後半39分、自ら得たFKで、高萩や東といった実績のある選手たちから後押しされる形でキッカーを務めた。このシーン一つとっても、小野は「あそこで蹴らせてもらえるぐらい信頼されている」と感じ取ったという。清水商時代から「静岡に天才がいる」と話題になっていたが、自分の15歳の頃との比較を求められると「全然比べものにならないぐらいすごいと思います」と謙遜していた。

 久保も小野のプレーは特別な思いを抱いて見ていた。動画サイトのYouTubeでプレー集を見ることがあるというところに年代を感じさせたが、「(今日も)足に何かついてるんじゃないかというぐらい吸い付くようなトラップをしてました。これが一流選手なんだと感じました」と驚嘆。「W杯とか経験されていて、オーラもあって、プレーの質もあって、いい経験をさせてもらいました」と感謝しつつ、小野が自分を絶賛していたことを知らされると「光栄です」と語った。

 久保が生まれた2001年は、小野がオランダ・フェイエノールトに移籍した年になる。「そういう子たちとサッカーをするのもいい刺激になると思います。また頑張ってやらなきゃいけないなと思います」。今後成功するために必要なものについては「けがしないことじゃないですか。そうやっていけばきっとすごい選手になると思います」と、負傷に悩まされた自身を踏まえるように語った。

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