15歳・久保建英【一問一答】「失速せず、どんどん上に」
「ルヴァン杯・1次リーグ、FC東京1-0札幌」(3日、味の素スタジアム)
U-20W杯日本代表に15歳で飛び級選出されたMF久保建英が後半21分に永井に代わって途中出場し、トップチームでの公式戦に初出場した。無得点だったものの、自らが倒されて得たFKでキッカーを務めるなど存在感を示した。試合後は「失速せず、どんどん上にいきたいと思っています」とさらなる精進を誓った。以下、久保との一問一答要旨。
-試合の感想を。
「やっぱりJリーグというのは本当にレベルの高いところで、自分もやっと一歩踏み出せたという感じです」
-緊張はあったか。
「スタジアムに入った時はファンの方々の数とかすごく多くて緊張しましたけど、ピッチに入ってからは緊張している場合じゃなかったので(笑)」
-好機を作れた。
「あと一歩だった分、本当に悔しいですし…。チャンスといってもそこまで惜しいチャンスを作れたわけじゃない。今日の試合は決めなきゃいけない試合だったと思っていた。でも、今日で終わりじゃないので、またチャンスをもらえたら頑張りたいです」
-FKの狙いは。
「ニア上を狙えたらいいなという感じで、ボール2個ぐらいずれちゃいました」
-自分で取ったFKだから蹴ったのか。
「まわりの選手から後押しをもらった形で、蹴っていいよと言われました。ボールをもらった阿部選手とか、高萩選手とか、東選手とかにです」
-FKを取ったドリブル、押されながらシュートにいった。
「あそこでしかけなかったら(自分は)FWじゃないと思っていて。(相手の守備が)来ていたのは見えていて、(自分が)倒れるなと感じたんですけど、どうせ倒れるんだったらシュート打っとこと思って、シュートを打ったらファウルをもらえて良かったです」
-守備の意識は。
「途中交代で入って、相手も味方も疲れている選手ばかりの中で、自分が走れなかったら交代で出た意味がないなと思って。そこは意識していました」
-声をかけられた時、準備は。
「ベンチに入っている以上、いつ出てもおかしくないと思っていた。いつ出ても全力でプレーできる準備をしていました」
-タケフサコールもあった。
「ちょっと聞こえてました。最初はそれが本当に心配で応援の方に耳がいっちゃって集中できなかったらどうしようと思っていたんですけど、プレーしてみると想像とまったく違って、気持ちいいものではありましたけど、聞き入っちゃうというわけではなかったです」
-「シャー※」もやった。永井選手に教えていた。※FC東京が勝利した試合で選手とサポーターが喜びを分かち合う儀式。
「シャーをしたことがないと言われて、教えてくれる?と言われて、自分は何回かやったことがあったので(教えました)」
-小野伸二選手がいた。
「小野選手のプレーはYouTube(ユーチューブ)で見たりします。前節のルヴァン杯のボレーもそうですけど、一つ一つのプレーの質が高い。今日も足になにかついてるんじゃないかというぐらい、吸い付くようなトラップで、これが一流選手なんだなと思いました。小野選手もW杯を経験されていて、本当にオーラもあって、プレーの質もあって、いい経験させてもらいました」
-小野選手は、15歳の時と比べものにならないと話していた。
「光栄です」
-細かい動き直しもしていた。
「ボールがほしかったので、そこは意識していました」
-U-23の試合の時に右足も見せたいと話していた。このレベルでどうか。
「相手が疲れていて、そこまでマークもしつこくなかったので、左だけでいけちゃったという感じです。そこで左を切られた時に難しくなるんじゃないかなと思います。左でいけないのであれば右を使うしかないと思っているので、そこはやっていきたいです」
-ファウルを受けた時に受け身をとったのか。
「特にそういうのはないですけど、シュートを打った瞬間に体を当てられたので、けがをしないようにこけました」
-これを機にどういう成長をしていきたいか。
「今の時点で自分は他の同年代の選手より半歩ぐらい前にいれているかなと思っています。スタートが早いだけじゃなく、失速せず、どんどん上にいきたいと思っています」