“ボールボーイ事件”徳島鳴り物なし応援 馬渡の代役内田が決勝ゴール
「明治安田生命J2、徳島2-1福岡」(3日、ポカリスエットスタジアム)
騒動の渦中にある徳島が鳴り物なしの応援でホーム戦を戦った。
4月29日の前節・千葉戦でDF馬渡和彰(25)がボールボーイを小突いて退場処分となり、サポーターがアルコール飲料とみられる液体をかけた“事件”から4日。この日、岸田一宏社長らがサポーター団体の中心メンバー20人と話し合い、拡声器や太鼓などの鳴り物の使用や、サポーター団体を誇示するような横断幕の掲示を自粛するよう要請。サポーター側も受け入れ、福岡戦は声と拍手だけで応援が行われた。
試合前には岸田社長が観衆の前で謝罪し、「信頼を回復できるよう全力で努めたい」と語った。異様なムードの中で始まった試合は、馬渡の代役で左サイドバックに入ったDF内田裕斗(22)が後半8分に決勝ゴール。内田は「応援してくれる方に絶対に勝利を届けたかった」と話した。