川崎・小林、男の約束弾!長男と入場時に「ゴール決めるよ」有言実行
「明治安田生命J1、川崎3-0新潟」(5日、等々力陸上競技場)
川崎が日本代表FW小林悠(29)のゴールなどで新潟に3-0で快勝し、5試合ぶりの勝利を挙げた。勝ち点16で暫定6位。17位の新潟は3連敗を喫した。3位のG大阪は日本代表MF倉田秋(28)のゴールで追い付き、清水と1-1で引き分けた。清水は4試合勝利なしとなった。
川崎イレブンは勝利をかみしめるように拳を握った。「モヤモヤした試合が続いていたが、今日はいい形で勝利できてうれしく思う」。リーグでは4月1日の敵地・仙台戦以来、約1カ月ぶりの勝ち星。鬼木監督の表情は晴れやかだった。
チームに変化が起きたのは、前節のC大阪戦で敗れた後だった。鬼木監督の「仲がいいのもいいが、もっと厳しく求め合ってもいいのではないか?」との提案を受け、選手だけでのミーティングを実施。球際の厳しさや、選手同士が高い要求をし合うことを確認した。
けん引したのは今季から主将を務める小林だった。こどもの日に行われた一戦。試合前、3歳の長男・結翔くんを連れて入場した。小林によると「今日はゴールを決めるよ」と言葉を交わしたという。後半5分、右足で“男の約束”を守り「(前節は)PKも外し、主将ということもあり、あらためていろいろ背負っていることを感じた。悔しさをピッチで晴らせた」と胸を張った。
大黒柱のMF中村は腰痛で不在だったが、MF大島が右ふくらはぎ痛から戦列復帰した。大島も「昨年は(中村が)いないと勝てないと言われて腹が立っていたので、これで1回は言われないかな?」と満足げ。一丸となった川崎が、さらなる上位をうかがう。