レアル2連覇王手!2戦合計4-2 ジダン監督、ユーベと「特別な」決勝戦へ
「欧州CL・準決勝第2戦、Aマドリード2-1Rマドリード」(10日、マドリード)
前回王者レアル・マドリードが2大会連続で決勝に進出した。敵地でアトレチコ・マドリードとのスペイン勢対決に1-2で敗れたが、2戦合計4-2で勝ち上がった。Rマドリードは6月3日に英国のカーディフで行われる決勝でユベントス(イタリア)を破れば欧州CL史上初、前身の欧州チャンピオンズカップを含めばACミラン(イタリア)が1989~90年に遂げて以来の2連覇を達成する。
手腕が光ったジダン監督は、Rマドリードを2季連続で決勝へと導き「本当にうれしい」と穏やかな笑みを浮かべた。序盤に2失点し、あと1点許すと振り出しに戻る状況でも冷静に指示を送った。前半42分にイスコが得点しても、チームの重心を前に残して集中を切らせなかった。
C・ロナウドらスターがそろうチームを巧みにまとめている。「銀河系」と称されたかつてのレアルでプレーした経験も下敷きにあるのだろう。誰か一人だけをほめるのではなく「イスコも素晴らしかったが、モドリッチもクロースも欠かせない働きだった」と他の選手の貢献も必ず言い添える。細やかな気配りも、選手の力を引き出す手腕だ。
決勝の相手は現役時代に5シーズン活躍したユベントス。「大きな実績を残せたクラブ。特別な思いがある」と郷愁を口にしたが、レアルこそ「我が人生のクラブ」と言い切る。「自分には特別な一戦。素晴らしい試合になることは間違いない」と胸を躍らせ、欧州CL史上初の2連覇を狙う。