浦和6発!槙野奪首弾“エア電パフォ”で母への感謝と喜びを伝えた
「明治安田生命J1、新潟1-6浦和」(14日、デンカビッグスワンスタジアム)
浦和がDF槙野智章(30)の得点などで新潟に6-1で大勝し、3戦ぶりの勝利で首位に浮上した。
母にささげるゴールだ。前半31分。MF柏木のFKにゴール前のDF槙野が反応。跳び蹴りのように懸命に伸ばした右足で、ゴールに流し込んだ。右手で電話の形を作ると、それを耳元で揺らすパフォーマンス。広島でテレビ観戦する母・令子さん(58)へのエア電話で喜びを伝えた。
「母の携帯に電話をするという、母一人に向けたゴールパフォーマンスをやらせてもらいました」。今季初ゴールはこの日チームの3点目。「母への感謝の気持ちがピッチで出せましたね」と声を弾ませた。
11日に30歳になって、最初の試合。それが母の日と重なった。仕事で忙しい母・令子さん(58)にはずっと世話のいらない造花を送ってきた。造花に水をあげて「いつまでも枯れないね」と笑わせる愛らしい母に、「今年はしっかりした花を贈りました」。生花にゴールも添えた豪華プレゼントとなった。
「きょうのゲームへの思いは、いつもの倍以上あった」と言う。ここまでチームは公式戦3連続完封負け。その間には森脇の暴言事件もあった。苦しい状況で迎えた一戦は先制を許したが、Jリーグで4例目となる前半5得点で逆転。トンネルを脱出した。
「これで満足しない。しっかり足元を見つめて頑張っていきたい」。槙野は誓う。再起への第一歩を踏みしめて、首位に浮上した。