香川真司「誰も経験してほしくない」バス襲撃事件を生々しく振り返る
サッカー日本代表で、ドイツのドルトムントに所属する香川真司が21日、ブログを更新し、4月11日にチームバスが爆発に見舞われた事件について、詳細を明記。最初は銃でバスが撃たれたと思ったことや、「早くバスを出せ!」と叫ぶ選手の声など、生々しい様子をつづり「このような状況はもう誰にも経験してほしくない」と訴えた。
ブログは20日にドイツ1部リーグが終了したことを受け「リーグが終わり、応援して頂いている皆さんに伝えたいことがあります」と、4月のチームバス襲撃事件について触れた。
「本来ならばしっかり自分の声で伝えるべきかもしれません」としつつも「ただ皆さんに自分の思った事、経験した事をしっかり伝える場として」ブログに詳細をつづることにしたと説明した。
ブログによると、香川はいつも通り、音楽などを聴きながらバスに乗り込み100メートルぐらい進んだところで「大きな音が鳴りました」「その時は銃でバスが撃たれたと思いました」という激しい音がしたという。全員バスの座席の下にしゃがみこみ、「逃げろ」「早くバスを出せ!」といった言葉が飛び交った。香川は「気が動転して何も言葉も出せず、何もできず」と動揺した心境をつづった。
次の日に試合することとなったが「僕は頭の中では試合をするイメージができなかった」「ベッドに入り寝ようとしても寝れず」とショックは相当大きく「やっと少し寝て夢を見ました。同じ情景、同じ音、またバスのガラスが割れる夢。本当に怖かったし、今も怖いです」「本音言うとバスに乗るのも、試合に行くのも」と正直な気持ちもつづった。
戦争やテロなど遠いイメージがあったというが、今回の事件で「他人事ではなく本当に身近に危険がある事を実感しました」と吐露。「このような状況は、もう誰も経験してほしくない。世界がこのような恐怖や争いのない世の中になってほしい。切に願います」ともつづり、「綺麗事かもしれません。ただサッカー選手として、一人の人間として、世界中の子供達にとって安全な世の中であって欲しいと本当に思います」と、子供達が安心してスポーツに打ち込める環境になることを祈っていた。