「ＡＣＬ・１回戦第１戦、ムアントン１－３川崎」（２３日、ムアントンタニ）

　第１戦が行われ、川崎はアウェーでムアントン（タイ）に３－１で逆転勝ちした。後半にＭＦ中村憲剛（３６）、ＦＷ小林悠（２９）らのゴールで３点を奪った。鹿島は敵地で広州恒大（中国）に０－１で敗れた。いずれもホームでの第２戦は３０日に行われる。

　むせ返るような暑さの敵地で、川崎が鮮やかに逆転した。開始時の気温は３２度、湿度は７０％を超え、前後半に給水中断がとられた。中村は「アウェーゴールを取っての引き分けなら上々」とさえ話していた。想定を上回る最高の結果だ。

　後半２１分に中村が左からの折り返しを受けて同点弾。２４分には家長の右クロスを小林が右足ボレーでたたき込んだ。鬼木監督は小林の右足首の状態が万全でないために先発を見送ったが、責任感の強い主将は「僕はやれます」と伝えていた。終盤には右からの折り返しで阿部の３点目をアシストした。

　故障で適応が遅れていた新加入の家長が得点に絡むなど連係面の向上もある。手応えも得て、８強入りに前進した。