香川真司、酒焼け声で帰国 ドイツ杯優勝で「ビール飲みすぎて…」
サッカーのドイツ1部・ドルトムント所属の日本代表MF香川真司が30日、シーズンを終えて羽田空港に帰国。27日のドイツ杯優勝の余韻からか「ビールを飲み過ぎて」と“酒焼け声”の司令塔が、ドイツでの一年を振り返った。
タイトル獲得の喜びが、かすれた声に表れていた。「今まで優勝した中でも、特にうれしい優勝だった。良いことも悪いことも、いろいろと経験しての優勝。最後の試合でピッチに立ってできたことが良かった」。いつもと違う声を指摘されると、頭をかいて苦笑いしながら理由を明かした。「(祝勝会で)ビールを飲み過ぎてですね」。
苦しみも伴ったシーズンだった。前半戦は出場機会が得られない時期もあったが「良い練習ができていた。それを自分に言い聞かせてやってきた」。徐々に出場機会をつかんでいくと、リーグでは来季のチャンピオンリーグ出場権を獲得する3位に貢献。クラブでのシーズン最終戦となったドイツ杯決勝のフランクフルト戦も、フル出場した。
ドルトムントでは、イングランド挑戦前の2010-11シーズンからリーグ2連覇を達成した。だが「今までとはまた違う喜びがあった」という。「それまで優勝した時は、シーズンを通して試合に出続けていて、自分の力としてついてきたと思った。試合も負ける気がしなかった」。だが、14-15シーズンから復帰した後は、タイトル獲得はなし。「ブンデスで勝つことの難しさも感じていたし、だから今季は深みのあるシーズンだったなと」。悩みながらも研さんを重ね、最後にタイトルを獲得しただけに、喜びも大きかった。
6月2日からは、日本代表合宿に合流。W杯最終予選・イラク戦の話題になると、香川の表情は引き締まった。「大事なアウェー戦。すぐに切り替えて代表に向かいたい。コンディションは良いと思うので、それをキープしたい。もう1試合あると思って帰ってきたし、最後、良い形でシーズンを終えたい」。