鹿島・石井監督が解任 後任に大岩コーチ
サッカーJ1の鹿島は31日、石井正忠監督(50)の解任を発表した。後任には大岩剛コーチ(44)が就任する。
鹿島は今季、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を最大目標として大型補強をして臨んだが、前夜、16強での敗退が早々に決定した責を問われた形となった。1次リーグからアウェーで4戦1勝3敗と課題が浮き彫りになっての敗退。Jリーグでも現在、神戸、川崎に連敗して7位と順位を落としている。クラブ側は「ACLでの敗退を受けて、今季の成績を総合的に考慮した上で契約を解除する」とした。
石井監督はMF、DFとして鹿島創設期からプレー。福岡を経ての現役引退後は99年から鹿島ユースでコーチ、02年からトップチームのフィジカルコーチに就任。12年から総合コーチとなった。15年7月、成績不振によるトニーニョ・セレーゾ監督の解任に伴い、監督に就任した。15年はナビスコ杯優勝。昨季は前期優勝、チャンピオンシップを制してリーグ年間王者に輝き、クラブワールドカップ準優勝、天皇杯制覇などの成績を収めた。
後任の大岩コーチは筑波大から95年に名古屋入り。磐田を経て03年に鹿島に移籍した。引退した11年から鹿島のコーチに就任。昨季は8月27日の横浜M戦で体調不良で休養した石井監督の代行を務めたこともあった。この日の練習から指揮を執った。