本田、Jリーグ復帰は「ない」 最優先は“刺激”と持論…中国&米国移籍の可能性も
「日本代表強化合宿」(1日、千葉県内)
W杯アジア最終予選イラク戦(13日、テヘラン)に向けて合宿中のサッカー日本代表が1日、千葉県内で午前午後の2部練習を行った。午後練習から合流したFW本田圭佑(30)=ACミラン=はランニング中心の別メニューで調整。3年半在籍したACミランを退団することが決まっているが、注目される移籍先について「日本という選択肢は考えていない」とJリーグ復帰の可能性は否定した。
周囲の耳目を集める新天地について、本田は一つの答えを用意していた。「正直に言うと日本という選択肢は考えていない」。07年以来の日本復帰を否定した。「悪く取らないでください」と前置きした本田は、「日本には僕がいなくても頑張っている選手もいる。日本では窮屈で、海外の2メートルの男とケンカしたい日本人もいる。そういう刺激を求めていくやつも何人かはいないといけない」と独特の表現で理由を述べた。
では、移籍先に求めるものは何か。ACミラン最終年の今季は8試合(先発2試合)1得点で、出場時間はわずか221分間に終わった。当然、出場機会を望むと思われたが、本田は違った。「試合に出ることを優先して移籍したことがない。自分が面白い、成長できる刺激的な所に挑戦心を持って行っているので、それ(出場機会)がトッププライオリティーではない」。最優先させるべきは“刺激”だと持論を展開した。
「常に未開の地みたいな所が好き。自分を知らないエリアに置くのが好きですし、あらゆる好奇心が一言で言うと刺激」と語った。現地の報道では移籍先にはスペインリーグ、プレミアリーグの他に米国や中国など“未開の地”も候補に挙がっているが「基本的にはオープンマインドです」と、あらゆる可能性を考慮していく。
練習前にはハリルホジッチ監督に呼ばれ、コンディションなどについて約5分間話し込んだ。ランニング中心のメニューで汗を流し、シュートを外した指揮官をはやし立てるなどリラックスした表情で合流初日の練習を終えた。新たな一歩を踏み出そうとする本田の視線は、どこへ向けられているのか。