長友&加藤“雑草魂”で親近感「僕もエリートじゃない」
W杯アジア最終予選イラク戦(13日・テヘラン)に向けて千葉県内で行われているサッカー日本代表合宿は2日、6日目を迎え、DF長友佑都(30)=インテル・ミラノ=とMF香川真司(28)=ドルトムント=が合流。長友は初招集のMF加藤恒平(27)=ベロエ・スタラザゴラ=へ“雑草魂”をキーワードにの親近感を漏らした。
「彼自身、厳しい経験をたくさんしてきたと思う。プレーヤーとしても人間としても感じるところはありますね」。長友は加藤の印象を問われて、そう答えた。
J1経験はなく、大学時代はアルゼンチンでプレー。卒業後はJ2町田を経て東欧を行脚。現在はブルガリア1部リーグでプレーする“苦労人”。自分と同じ香りを感じた。
長友自身もエリートだったわけではなかった。高校時代は全国的には無名。明大時代は椎間板ヘルニアに悩まされるなど、乗り越えた辛い時期があった。
「僕も同じようにエリートじゃない。雑草魂でここまできた。似ているところがあるかな」と加藤に対して“雑草魂”という面で共感を示した。
日本代表の大先輩の言葉を伝え聞いて、加藤は目を輝かせた。
「長友さんはつらい思いをしながら、今の位置まで来たと思います。尊敬するところはあります。僕自身、つらいことを乗り越えて、今ここにいる。つらさの数や質は同じというわけじゃないけど、同じようにはい上がってきた。いろいろ聞きたいですね」。
互いに親近感を覚える境遇だからこそ、分かる思いがある。大先輩の金言を積極的に聞いて、その“雑草魂”を受け継いでいく。