香川、負傷交代…試合後に病院直行 「左肩関節前方脱臼」13日イラク戦も危うし
「サッカー・国際親善試合、日本1-1シリア」(7日、味の素スタジアム)
日本代表の背番号10が予期せぬアクシデントに見舞われた。左インサイドハーフで先発したMF香川真司(28)=ドルトムント=だったが試合開始わずか10分、右サイドでシリアMFマワスと交錯し、左腕を地面に着いた際に左肩を負傷。苦痛に顔をゆがめ、左腕を固定したまま担架に乗せられ、MF倉田との交代を余儀なくされた。
試合後には精密検査を受けるため、都内の病院へ向かった。日本協会の西野技術委員長の「(脱臼の恐れも)あるかもしれない」という心配が的中し「左肩関節前方脱臼」との診断。13日のイラク戦を前に、チームを離脱する可能性も出てきた。
ハリルホジッチ監督は「真司に関しては少し心配している。明日移動があるが、次のゲームへまだ分からないことがある」と表情を曇らせた。早々に香川を失った中盤は流動性を欠き、低調な前半の一因ともなった。指揮官も「真司のケガがチームに影響したかもしれない」と認めた。
今季は出場21試合1得点とドルトムント復帰後では最も厳しいシーズンを過ごした。それでもドイツ杯決勝ではフル出場で優勝に貢献。勇躍、代表に合流し、「常に頭の中にイラク戦がある。この試合に勝っていい形でイランに乗り込めるようにしたい」と意気込んでいたが、思わぬ落とし穴が待ち受けていた。