南野拓実、古巣・C大阪を訪問、清武らとトレーニング、サイン会も
オーストリア1部ザルツブルクに所属するFW南野拓実(22)が11日、J1C大阪の舞洲練習場を訪れた。3日に帰国し、10日には大阪・金鳥スタジアムで行われたJ3のC大阪U-23-沼津戦も観戦していた。チームは奈良クラブ(JFL)と練習試合(45分×2)を行っていたため、南野は、ピッチ脇で別メニュー調整中のMF清武らとフィジカル中心のメニューを消化。練習試合が終わってピッチが空くと、シュート練習などで汗を流し、最後は詰め掛けたサポーターのサインや写真撮影の求めに気さくに応じた。桜色の練習着に身を包んだ南野は「懐かしいし、楽しかった」と笑みをこぼした。
ザルツブルクは今季、4年連続の2冠(リーグ戦、カップ戦)を達成した。南野も2月20日のリート戦でプロ初のハットトリックを達成するなど21試合11得点と昨季のゴール数(10得点)を上回ったが、出場時間は1140分間と昨季からほぼ半減した。シーズン途中には自らの起用法について、スペイン人のオスカル・ガルシア監督の下に何度か直接会談に訪れ、「FWで勝負したい」と伝えるなど難しいシーズンを送った。
それでも「監督が試合によって選手を使い分けていたので(出場時間減少の影響は)多少ありますけど、絶対的な選手になれば関係なく試合に出られる。そこが足りなかったと思うし、点は取れていましたけど、守備など他のところでどれだけチームに貢献できるかを高めていけば、ずっと試合に出続けることができる」と、前向きに成長を目指した。
W杯アジア最終予選イラク戦(13日、テヘラン)を控える日本代表にはFW久保、浅野、MF遠藤らリオ五輪世代も選ばれており、「いい刺激になる。A代表が次の目標になるし、来年にはW杯もあるので意識している。セレッソも調子が良いので、僕も頑張ります」。ザルツブルクは来週にも始動する予定で、契約最終年となる来季はさらなるステップアップを勝ち取る1年となる。古巣からも刺激を受けつつ、南野は牙を研ぐ。