日本、失点時に酒井宏が負傷でプレーできず 魔の72秒
「W杯アジア最終予選、イラク1-1日本」(13日、テヘラン)
日本は前半8分、FW大迫勇也(ケルン)のゴールで先制しながら、後半27分に同点ゴールを許して、イラクと引き分けた。失点を許したシーンの直前には、右サイドバックで先発したDF酒井宏樹(マルセイユ)が足を引きずる仕草を見せる事態に見舞われていた。酒井宏が異変を見せた後半25分30秒から失点した同26分42分にかけて、日本にとっては魔の72秒間とも言える時間帯となった。
酒井宏は相手選手に対するケアで、自軍ペナルティーエリア付近まで走っていった際に足を引きずる仕草を見せ始めた。その後も膝に手をやり、満足にプレーできない状況となったのが、はた目にも明らかだった。
そして、失点のシーン。足を引きずるようにして、なんとかポジションを変えて対応しようとしていたが、ボールにはついていけず。結局、アラーの突破からモハナドからGK川島がチェックを受け、こぼれたボールをマハディに押し込まれた。
結局、この失点の直後に酒井宏はピッチに倒れ込み、担架で搬出された。酒井高徳が交代で投入されたが、この前に後頭部をピッチに打ったMF井手口をMF今野に、それとは別にMF原口をMF倉田に交代させていたため、交代枠を使い切ることになった。
前線ではFW久保が足をつりながら気力でフル出場。死力を振り絞った末のドローだった。