大迫 バックヘッドで先制弾! 最終予選初ゴールは“後ろ向き”

 「W杯アジア最終予選、イラク1-1日本」(13日、テヘラン)

 日本はイラクと1-1で引き分け、勝ち点17でB組の首位を守った。前半8分にFW大迫勇也(27)=ケルン=がアジア最終予選初得点となる先制ゴール。だが追加点を奪えずに追い付かれ、勝利を逃した。アジア最終予選はA、B各組の1位と2位がW杯の出場権を獲得。3位同士の勝者は北中米カリブ海4位とのプレーオフに回る。

 王手をかけるゴールは、エースが決めた。前半8分。FW大迫がMF本田の右CKを、バックヘッドでゴールに流し込んだ。W杯アジア最終予選初ゴール。「いいボールが来た。当てれば入るかなと思った」と素っ気なく振り返った。率直な思いは、開口一番放った言葉。「悔しいです」に尽きた。

 勝って、圧倒的に優位に立つはずだった。同点で終わった結果に「言い訳にできないけど、課題が出た。1点取った後、重心が下がってしまったことが問題。2点目を取る意識がなかったのが残念」と無念さをにじませた。

 酷暑の中、チームは先制点以降、守備的に戦った。左右のFWに入った久保、本田も守備に追われ、大迫は孤立気味になった。前半は先制弾以降シュートすらなかったことが、象徴していた。それでも前線で体を張った。中盤まで下がって、起点となった。献身的に走り回った。愚直に2点目を目指した。

 所属のケルンでは今季7得点8アシストを記録。来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得に導いた。海外での成長を、代表に還元する思いだ。「僕らの年代が引っ張っていくようにならないとダメだと思う。試合に勝てるようにやっていきたい」。その自覚を、プレーで示してきた。

 ザッケローニ監督時代に比べて、「今のほうが自信はある」と成長を実感する。残り2試合。「勝つしかない。次はホームでできる。次こそ、大一番」。オーストラリア戦。勝利につながるエースのゴールが、日本をW杯に導くはずだ。

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