浦和、悪夢の今季最多4失点 阿部2発もミスが重なり逆転負け
「明治安田生命J1、浦和2-4磐田」(18日、埼玉スタジアム2002)
浦和は今季最多の4失点と守備陣が乱れ、2-4と磐田に逆転負けを喫した。上位陣との差を詰められず、8位に転落した。横浜MはFC東京に1-0で競り勝ち3連勝。勝ち点を26に伸ばして5位に浮上した。
今季最大のブーイングが、埼玉の雨空にこだました。MF阿部主将の逆転の2得点が、かき消される再逆転劇。雨とともに、容赦ない不満の声が選手に降り注いだ。
敗因は守備崩壊につきた。MF柏木は「前線で奪ってからの二次攻撃、三次攻撃が少ない。去年はそれが最大の守備だった。前からプレスをかけないと。監督とみんなと話していきたい」と危機感を募らせた。
この日は12分間で3失点。5月20日・清水戦では7分間で3失点。同じシーンが繰り返される。この日で7戦連続失点。4月30日・大宮戦で敗れて以降、1勝1分け4敗と急降下だ。首位にいたのは今は昔。1試合消化数が少ないとはいえ、1カ月で勝ち点8差の8位まで後退した。
今季ワーストの4失点。31歳の誕生日を迎えたGK西川は「特別な日に4失点。自分が絡んでしまって悔しい」と反省する。先制点は相手FKに対して飛び出しながら、ボールに触れなかった。2失点目はカウンターに対して大きく前に出たが、クリアしたボールが相手に当たり、ドリブル独走を許した。
DF槙野は「勝ち点3をとることが大きな変化になる。選手間で話し合うことが大事になる」。非常事態を、一つになって乗り越えるしかない。