G大阪、堂安律がオランダ1部フローニンゲン移籍「死に物狂いで」

 J1G大阪に所属するU-20日本代表MF堂安律(19)が23日、大阪・市立吹田スタジアム内で会見を開き、オランダ1部フローニンゲンに期限付き移籍することを発表した。移籍期間は17年7月1日から18年6月30日まで。25日の川崎戦(吹田)がG大阪でのラストゲームとなり、週明けにもオランダへ渡る。

 堂安は「このタイミングで行くのは申し訳ない。まずはレンタルの1年間が大事だと思うので、死に物狂いで1年間やっていきたい。5月のU-20W杯で想像以上に感じたものがあった。1年間海外に行きたい気持ちは変わらなかったが、5月のあの大会で倍以上になった」と決意をにじませ、「東京五輪までにA代表に入って活躍しておきたいというイメージを持っている。今、A代表を見ても攻撃陣はほぼ全員海外組。もしオランダで爆発的な結果を出せば選んでくれる監督だと思う」と、18年ロシアW杯も見据えた。

 フローニンゲンは1971年創立。14-15年に国内カップ戦で優勝。国内リーグでの優勝はなく、昨季は8位。かつて、オランダ代表FWアリエン・ロッベン(バイエルン・ミュンヘン)、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス(バルセロナ)らが所属した。

 G大阪の下部組織出身で左利きの堂安は高校2年だった15年に2種登録されると、同年5月27日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦のFCソウル戦で、クラブ史上2番目となる16歳11カ月11日で公式戦デビューを果たした。同年6月3日の鹿島戦では、宇佐美貴史(アウクスブルク)の記録を塗り替える16歳11カ月18日のクラブ史上最年少でリーグ戦デビュー。16年には高校3年ながら飛び級でトップチームに昇格した。

 日本が優勝した16年10月のU-19アジア選手権(バーレーン)では5大会ぶりのU-20W杯出場権獲得に貢献。大会MVPに輝き、同年のアジア年間最優秀ユース選手賞も受けた。今年5~6月に行われたU-20W杯(韓国)では1次リーグ・イタリア戦で2得点を挙げるなど4試合3得点を挙げ、日本を決勝トーナメント進出に導いた。

 今季はリーグ戦でも出場機会を増やし、9試合3得点を挙げている。

 ◆堂安 律(どうあん・りつ)1998年6月16日、兵庫・尼崎市出身。浦風FC-西宮SS-G大阪ジュニアユースを経て、14年からG大阪ユース。高校2年だった15年にトップチームの試合出場が可能な2種登録となり、同年5月のACL・FCソウル戦で16歳11カ月11日で公式戦デビュー。同年6月のJ1鹿島戦でクラブ史上最年少となる16歳11カ月18日でリーグ戦デビュー。J1通算14試合3得点。172センチ、70キロ。左利き。

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