柿谷が口火!C大阪4発で鬼門突破 仙台で5160日ぶり白星&公式戦9戦無敗

 前半、ドリブルで攻め込むC大阪・柿谷(手前)=共同
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 「明治安田生命J1、仙台2-4C大阪」(25日、ユアテックスタジアム仙台)

 C大阪は敵地で仙台と対戦して4-2で勝利した。前半16分に元日本代表FW柿谷曜一朗(27)が先制ゴール。その後も追加点を奪い、粘る仙台を退けた。オランダ1部フローニンゲンに1年間の期限付き移籍が決まったG大阪のU-20日本代表MF堂安律(19)は先発出場も、川崎と1-1で引き分け、移籍前のラストゲームを勝利で飾れなかった。柏は札幌を2-1で下し、首位を守った。

 呪縛を振り払うように、C大阪イレブンは躍動した。ユアスタでの勝利は03年5月10日以来、5160日ぶり。柏が勝ったため暫定首位浮上こそならなかったが、4発大勝で鬼門を突破した。

 呼び水となったのが主将の一撃だ。前半16分、ゴール前に侵入したFW柿谷に、右サイドからMF清武のロングボールが通る。角度のない位置からの左足ボレーは、正確に逆サイドのゴールネットを射抜いた。流れの中のゴールは今季初。「それ、言われると思ってました。アウェーで勝てて良かったです」と苦笑いした。

 試合前のロッカールームでは、苦手としているスタジアムでの一戦に「これから、勝っていく歴史を作っていこう」とイレブンに呼びかけたという柿谷。有言実行の勝利は、対仙台のリーグ戦では12戦ぶりで、クラブのJ1アウェー通算100勝目となった。

 後半も2得点を決めたが、押し込まれる時間帯があっただけに、選手からは反省の弁も漏れた。さらには清武が左太腿(だいたい)裏を痛めて負傷交代。戦線離脱が濃厚となった。MF山口が「キヨくんがケガをしてしまって、あまりチームとしては喜べない」と語るように、決して満点の試合内容ではなかった。それでも打ち合いをキッチリと制した。これで公式戦9戦無敗。勢いは、まだまだ止まりそうにない。

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